今回は、大学職員という仕事がホワイトなのか、それともブラックなのか、について詳しくお話ししていきます。

大学職員はホワイトというひとも多い

大学職員はホワイトというひとも多い

特に、大学職員を経験していたいひとは、大学職員の仕事に対してホワイトなイメージを持つひとも多いです。

なぜ、大学職員がホワイトと言われるのか、それには様々な理由があります。

給料が良い

給料が良い

まず、大学職員は一般的な職業よりも、給料は高い方と言われています。

なぜなら、30歳前後でも年収600万円以上いくことは普通にあり、役職がついてくると、年収1,000万円を超えることもあります。

このご時世、なかなかこれほどの収入が得られる仕事も多くはないので、大学職員は高年収とも言われています。

休みが取れやすい

休みが取れやすい

また、大学職員は休みが取りやすいこともあります。

会社によっては、有給もなかなか取れないところもあるかもしれませんが、大学職員の仕事ならば、比較的有給も取りやすいです。

定時で帰れることも多い

忙しい時期でなければ、大学職員は定時で帰れることもあります。

徹夜で仕事をしなければいけないことは、大学職員の場合はないと思います。

残業代はしっかり出る

仮に、残業をしても、基本的に残業代はしっかり支払われます。

ブラック企業だと、サービス残業を強いられることもあるかもしれませんが、大学職員の場合は、残業代はしっかり支払われるはずです。

福利厚生がしっかりしている

また、大学職員は福利厚生もしっかりしています。

ハイシーズン時期も、一般的には高い宿泊施設でも、安く泊まることができます。

特に家族を持つひとは、家族で安く利用できるので、福利厚生は結構使えると思います。

厳しいノルマもない

厳しいノルマもない

また、大学職員には、基本的に厳しいノルマ設定はありません。

一般企業の営業職は、厳しいノルマ設定があり、ノルマ達成できないと減俸処分があったりしますが、大学職員の仕事にはそのようなノルマはなく、比較的穏やかに仕事ができるでしょう。

大学職員はブラックな面もある

大学職員はブラックな面もある

以上のような観点から、「大学職員の仕事はホワイト」と言われたりします。

しかし、実際に大学職員として働いてみるとわかりますが、実はブラックな面もあるのです。

人間関係がドロドロしている

大学職員は、大学によってはそれほど人数も多くなく、内部の人間関係は相当ドロドロしているところもあります。

教授や上司からのパワハラもある

教授や上司からのパワハラもある

例えば、職場によっては、教授や上司からのパワハラもあります。

攻撃しやすい部下に対しては、徹底的に精神的に追い詰めるひともいます。

大学職員の職場にも、人事評価によって収入も変わってくるので、相当なストレスがあり、そのはけ口を立場の弱い人間に当てる卑劣なひともいるのです。

部署ごとでかなり閉鎖的であったりする

また、大学職員は部署ごとでかなり閉鎖的だったりします。

あまり部署間での連携を取ろうとしないひとも少なくありません。

本来であれば、風通しの良い職場環境が望まれるかもしれませんが、実際の職場はそうではなく、他人の仕事には一切目を向けないひとも少なくありません。

なので、大学の経営が良くなくても、改善策を探すことに関心を示さないひとも少なくないのです。

既に派閥が出来ている

既に派閥が出来ている

大学職員は、役職がつくかどうかで、年収で大きな差が生じるため、蹴落とし合いというのも少なからずあります。

誰かがミスをして人事評価を落とすのを、影で待っているひともいたりするのです。

表向きは、コミュニケーションを取っているように見えて、実は相手の揚げ足を取りたがるひともいるかもしれないのです。

それゆえ、特に同レベルの役職たちは、あまり交流しようとしないこともあります。

それが原因で、なかなか下のものも、他部署と交流できないということも、なかにはあるのです。

上司の力関係により、自身の立ち振る舞いが決められてしまうこともあります。

ルーティンワークが多い

ルーティンワークが多い

また、大学職員の仕事は、事務系の仕事も多く、ルーティンワーク作業も少なくありません。

同じような作業を繰り返ししなければいけないこともあり、事務系の仕事に向かないひとは、退屈に感じることもあるかもしれません。

上からの意見に逆らうことができない(縦社会)

大学職員は、縦社会が強めな職場だったりします。

なので、なかなか上司に意見を言うこともできず、従うしかないこともあります。

ひとたび上司に逆らおうとすれば、一気に人事評価を落とす可能性もあります。

また、一般職員よりも教授の方が、力関係は上だったりするので、教授に気を使いながら仕事をしなければならないときもあります。

かなり保守的であったりする

かなり保守的であったりする

学校運営は、かなり保守的に行われることも少なくないので、なかなか時代の変化に対応できないこともあります。

新たしい試みをしたくても、上から許可が下りないということもあります。

結構他校の動きを見て、自分たちの動きを決める学校も少なくないので、先に新たな試みを行うのを嫌う上層部も少なくないのです。

部署によって職場環境は全然違う

大学職員は、部署によって「本当に同じ組織なのか」と思うくらい、職場環境が違います。

部署によっては、超絶ホワイトな環境であったり、壮絶なるブラックな環境であったりもします。

部署によっては、残業代も上司の許可が下りなければ、残業代は支払われず、サービス残業を深夜まで強いられることがあります。

そういうことが起きても、人事部よりも権力のあるパワハラ上司だったりすると、誰も逆らえずに、ブラックな環境を見て見ぬ振りされてしまうのです。

それくらい学校の人事も職場環境も、都合良く適当だったりします。

職場で病み、辞めていくひともなくない

ですから、パワハラに遭ったり、閉鎖的で縦社会を強いられる環境に、精神的に病んで、辞めていくひとも少なくありません。

特に、頻繁に職員募集をしている大学は、何かしらの問題を職場で抱えている可能性もあります。

大学職員だからといって、バラ色の人生が待っているわけではありません。

幻想を抱いていると、痛い目に遭う

幻想を抱いていると、痛い目に遭う

あまり理想や幻想ばかりを抱いて、大学職員として働くと、現実とのあまりのギャップに、大きく落胆することになるかもしれません。

大学職員の現実も、そう甘い世界ではなく、結構ドロドロギスギスし、精神的にも肉体的にも消耗させられる世界です。

これから大学職員を目指す方は、今のうちから覚悟しておいた方が良いでしょう。

たとえ、ホワイトな部署に行けたとしても、いつブラックな部署に強制的に異動させられ、精神を病むかわかりません。

私自身、大学職員を経験してきたのでわかりますが、大学職員がホワイトと言っているひとは、本当の内部を理解していないと思います。

大学職員の仕事にも、「ブラックな面や超絶きつい部分もある」ということだけは、はっきり言えます。