大学職員の年収は実際高いのか、安いのか。
今回は、大学職員の年収について、詳しく触れていきます。
大学職員の年収は低いのか?高いのか?
まず、大学職員の年収が低いか高いかですが、世間の平均年収(約400万円)から見ると、高い方ではあります。
年収500万円以上いくことも
実際に、大学職員になりたてのひとでも、年収500万円近く行くこともあります。
世間の平均年収400万円からすると、やはり高い方でしょう。
30歳前後でも年収600万円?!
大学によっても違いますが、30歳前後になると年収600万円程度になることもあります。
さらに、40代50代になり、役職がつくと、年収700万円以上になっていきます。
私大なら年収1,000万円を超えることも?!
私大の大学職員で、役職が上がっていくと、年収1,000万円を超えることもあります。
国立大は多くても年収800万円?
ちなみに、年収は国立の職員よりも私大の職員の方が高めです。
国立大学の職員は、高くとも年収800万円程度というのが普通です。
もし、年収面で考えるならば、私大職員の方が良いかもしれません。
それでも大学職員の年収が高くない理由!
ここまで聞くと、大学職員の年収が高いと思うでしょう。
しかし、それでも実際は決して高くないのです。
なぜ、大学職員の年収は決して高くないのか。
大学職員はボーナスが多い
まず、大学職員の年収が高いと見られているのは、ボーナスが多いからです。
大学職員は、一回のボーナスでも、給料の3ヶ月分出ることもあります。
年間ですと、ボーナスだけでも、給料6ヶ月分出ることがあるのです。
だから、大学職員の年収は高く見られるわけです。
実際、基本給は一般企業とそれほど変わりません。
しかし、ボーナスが多いがゆえに、年収も高く見えてしまうのです。
役職がつかないと基本給は上がらない
ちなみに、基本給は役職がつかないと、上がっていきません。
課長など役職がつくと、一気に昇級していきますが、平の職員では、大した基本給にはならないのです。
ボーナスはさじ加減でカットされる
また、現状はボーナスが高くとも、経営陣のさじ加減で、ボーナスはカットされる可能性は十分にあります。
特に、今は少子化で、新型コロナウイルスの影響もあり、大学運営も大変です。
学生を確保していくのも難しく、大学の収益も減る可能性は、今後十分にあります。
つまり、大学の利益が減るということは、職員の給与、ボーナスにも影響してくるわけです。
福利厚生で誤魔化される
「大学職員は福利厚生が充実している」とも言われますが、いくら福利厚生が備わっていようとも、年収が低いと、経済的に余裕を持って生活していくのも難しいです。
日常的に余裕を持っていきていくのは、まず安定した収入があってこそです。
残業代で稼げない
平の職員は、基本給が高くないため、残業代で稼ごうとします。
実際、無理やり多く残業すれば、ある程度は稼ぐことができます。
しかし、残業代は、上司の許可がおりないと、支払われないのです。
事実、いくら残業をしても、上司から許可がおりず、サービス残業させられることもあります。
大学職員が稼ぐためには!?
以上のように、一見すると高年収と捉えられがちな大学職員ですが、実際はボーナスがある程度高いだけで、決して基本的な給料は高くないわけです。
ボーナスは減る可能性もありますし、そもそも大学経営も難しくなっていくので、大学職員の年収は高くなく、安定しているわけではありません。
なので、大学職員が稼ぐためには、現状に甘んじつ、新たな行動をする必要があるのです。
新たなスキルを身につける
まずは、新たなスキルを身につけることです。
ただ日常的に業務を続けていても、大学職員はスキルを身につけることはできません。
自発的に、スクールに通ってでも、スキルを身につけることで、他の職員よりも優位な立場で、仕事をすることができます。
正直、大学職員は人気の仕事なので、いくらでも代わりはいるわけです。
ライバルを蹴落とし、役職を掴むためにも、自らの武器を身につけていく必要があります。
そういう意味では、例えばITスキルを身につけるなど、あなたに付加価値が必要なのです。
副業で稼ぐ
また、ただ大学に頼るのではなく、今は副業で稼ぐ必要があります。
実際、私も職員時代に副業をして稼いでいました。
もはや大学だけをあてにすることはできないので、あなた自身が稼ぐ力を身につける必要があります。
大学職員に勝手な夢を見るな!
以上のように、大学職員は決して年収が高いわけではありませんし、安泰なわけではありません。
なので、大学職員に勝手な夢を見ないことです。
また、今現在大学職員の方は、新たな行動を起こす時です。
現状に甘んじると、将来的にはますます苦しい状況に陥ってしまうでしょう。